アニメタイトルの文字数が年に0.1ずつ増えている件~100年データから~
こんなサイトを見つけた。
100年分のアニメ作品リストをExcelデータで公開した - 本しゃぶり
なんでも文化庁のメディア芸術データベースというところから100年分のアニメのデータを集めたものなんだそうだ。データ元サイトを見てみたけど、どうやったらこんなデータが取れるんだろう。とにかくすごい。
すごいデータだなあと思って眺めていたらあることに気づいた。
アニメのタイトル長くなってね?
なんか昔のアニメのタイトルって、「なんたら」か「なんたらな・なんたら」みたいなシンプルなものがほとんどなんだよね(わかって下さい)。
それに比べて最近のアニメはタイトル長い気がする。まあラノベとかのタイトルが長い原作がアニメ化されているからかもしれないけど…。ここにせっかくデータがあるんだ、調べてみよう。
というわけで全10095件、グラフ化してみたのがこちらです。
…なんかとてもきれいなグラフができてしまって逆に不安になってくる。
グラフ化にあたり迷ったのだがアニメリストに大量の「みんなのうた」も含まれていたのでこれは歌がメインと見て除外した。また2017年アニメはまだ出揃っていないのでこれも除外。タイトル間のスペースや記号は1文字とした。
せっかくなので回帰直線を追加してみる。
なお相関係数はr=0.91だった。高い数字だ。決定係数も0.82とかなりの説明力。念のため相関検定もしてみたが有意だった(p<0.01)。逆に不安になってくるレベルだ。
特にグラフを見ると、タイトル文字数は1960年代頃から増加し始めている。また1970年代以前は文字数が多い年もあれば少ない年もあったのに対し、1980年代以降はタイトル文字数がほぼ常に多い状態だ。
ただこのデータベース、劇場版やOVAアニメのタイトルも含まれているので全部まるっとやった結果である。いわゆるテレビアニメのみで分析すればまた違った結果になるかも。これは次回に。
タイトル文字数が増加した原因としてはさっきも書いたラノベの影響、「劇場版〇〇」とかが増えた、長く続くアニメが第二期以降でタイトルを付け加える…とかだろうか?
それにしても、年にアニメタイトルの文字数が0.1文字ずつ増えているのだとすれば今の子供たちが老人になるころには30文字タイトルのアニメは当たり前の世界になっているのかも。
30文字程度のアニメタイトルは「お兄ちゃんのことなんかぜんぜん好きじゃないんだからねっ!!」が29文字である。
全部が全部これだとちょっと呼びにくいかもしれない。